ライフスタイルの変化や新しい家電の登場などで
- 「キッチンのコンセントが足りない!」
- 「コンセントの使い勝手が悪い!」
と思っている方は少なくないはずですが、残念ながらDIYでコンセントの増設や移設はできませんので(電気工事士の資格が必要)、キッチンをリフォームする時が、コンセントの増設や移設のチャンスです。
とは言え、キッチンのコンセントは多ければ良いというわけでもなく、家電の使い方によっても
- 必要なコンセントの数はいくつか?
- どの位置にあるのが良いのか?
が決まってきますので、悔いのないリフォームのためにも、ぜひ、お読みくださいね。
キッチンに必要なコンセントは全部でいくつ?
最初に、キッチンに必要なコンセントの数は全部でいくつなのか?
ザクッとご自身で数えてみましょう。
必要なコンセントの数=キッチンで使う家電の数÷2です。
キッチンで使う家電に含まれないものは?
コンセントや電源は必要なのだけれど、敢えて「キッチンで使う家電」に数えなくて良いものもあります。
- システムキッチンのIHコンロ
- キッチン用換気扇
- ビルトイン食洗器
- 自動水栓
- 冷蔵庫
- 照明器具など
は、リフォーム業者がきちんと位置を割り出し、準備するのが当たり前なので、数に入れる必要はありません。
家電の使い方でコンセントの数と位置をチェック
とりあえず、必要なコンセントの数がわかったら、次は、家電使い方によって2つに分類します。
分類の仕方は、
- コンセントに挿しっぱなしか?
- その都度、コンセントに挿したり抜いたりするか?
で決めます。
コンセントに挿しっぱなしの家電の場合
コンセントに挿しっぱなしの家電の場合は、当然ながら、家電と同じだけの差込口が必要です。
また、コンセントの位置に関しては、挿しっぱなしなので、多少、不便でもそれほど問題はありません。
ただ、コンセント火災には気を付けたいので、ホコリができるだけたまらない場所を選ぶのが良いでしょう。
目が届きにくい場所、ホコリが舞いやすい場所は、極力避け、コンセントのホコリカバーなどのグッズも利用するのがおすすめです。
その都度、コンセントに挿す家電の場合
その都度、挿したり抜いたりする家電の場合には、その使い方によって、コンセントの数を決めます。
その家電を使う頻度や、同時に使うであろう家電の数などを考え、「空いているコンセント」を作りましょう。
この時、コンセントの位置はとても重要になります。
たとえば、一般的なコンセントの位置は、床上から25cmぐらいのところですが、キッチン家電を使うには不便です。
カウンターの上15cm前後=床から80cm~115cmぐらいにコンセントを付けると、作業がしやすくなります。
また、コンセントの周りに、その家電を置けるスペースがあるか?どうか?も確認しておきましょう。
コンセントをつけてはいけない場所は?
作業しやすい場所にコンセントを付ける場合でも、法律的にコンセントをつけてはいけない場所がありますので注意しましょう。
消防法で決まっているのは、「ガスコンロから150mm以上離す」というものです。
ただし、法的な制限がなくとも、コンセントを付けない方が良い場所もあります。
たとえば、
- 水回りの近く
- 湯気がかかる場所
- 油で汚れそうな場所
などは、漏電の危険もありますので、外した方が無難です。
コンセントは、どこでも付けられる?
では、上記の場所以外なら、どこにでもコンセントは付けられるのでしょうか?
キッチン家電用として「あると良いな」と思える場所は、
- キッチンカウンターの上、下
- カップボードなどの背面収納
- 吊戸棚
- 床
- キッチン天板(シンク側)
などが挙げられますが、工夫をすれば取り付けられる可能性はあります。
家具として分類できるものの場合
1,2、3のように家具として分類できるものの場合には、チェックしておきたいのは、コンセント設置場所の素材の厚みです。
特に埋め込み型のコンセント(通常のコンセント)を希望される場合には、取付場所に穴を開けなければなりませんので、この穴の奥行きが、最小でも37mmは必要になります。
しかも、厚みが37mm以上あったとしても、穴を開けることで、家具自体の強度が落ちてしまうケースもありますので、結局は、現場の状況次第ということになるでしょう。
ただし、スッキリ感はなくなりますが、埋め込み型ではなく、露出型のコンセントにすれば、取り付けられる可能性は高くなります。
床の場合
床の場合は、床用のコンセントを使えば、ほとんどの場合、取付は可能です。
床用コンセントは使わない時には、収納できるようになっていますし、気になる床面からの立ち上がりは、1.5mm~4mmです。
後付けのvレールの立ち上がりが3.3mm程度ですから、これと比べても、床用のコンセントに足がひっかかって転ぶということは、まず、ないでしょう。
キッチン天板の場合
キッチン天板の場合は、ステンレスでも人造大理石でも、後付けは、ほぼ不可能と考えた方が良いでしょう。
また、キッチン天板は、水や食材、油などが飛びやすい場所ですから、コンセントの設置場所としても不向きです。
ただし、メーカーによっては、天板の下側に防水収納型のコンセントがあるタイプもありますので、ショールーム等で確認されると良いでしょう。
万が一、選びたいキッチンにこうしたコンセントがない場合には、キッチンの手元灯をコンセント付きのものにするのもお勧めです。
コンセントの寿命は?
コンセントの寿命は、一般的に10年と言われていますが、キッチンのコンセントは環境が過酷な分、寿命は短くなりがちです。
- コンセントの差し込みがゆるくなる
- コンセントカバーが割れている
ことに気づいたら、早めの交換がお勧めです。
キッチンのコンセントを追加する個数や位置の決め方のまとめ
キッチンリフォーム時には、足りない!と思っていたキッチンのコンセントを追加したり、
使いにくいと思っていたコンセントの位置を変えたりすると、より満足度が高いキッチンに変わります。
ポイントとなるのは、ご自身の家電の使い方です。
- コンセントに挿しっぱなしにする家電
- その都度、コンセントに挿したり抜いたりする家電
で分類してみると、必要なコンセントの数はもちろん、どこにコンセントがあれば最適か?という点も自然と見えてくるはずです。
ぜひ、リフォーム会社さんと一緒に、最適なコンセント計画を立ててみてくださいね。
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